小さな歯車から特殊パーツまで、様々な用途と要望に応えてきた約90年。
ニッチな世界であるからこそ、繊細でこまめな努力を欠かせません。
見覚えのある青い缶かん、VADENという馴染みのある名前…私たちが今まで築いてきた日々の努力の証です。
お客様の現場を些細なところから支えたい、そしてそれがこの国を支え、また世界の現場を支えることになる。
VADENの缶にその想いを込めて、毎日お客様のところへお送りしております。
これから100年も、200年も、お客様の現場を支えるVADENであり続けるために。
「世の中の機械を動かすためには潤滑油が必要だ。」
産業革命が盛んであった世界の流れを察した佐藤安正はそう感じた。そして彼は昭和3年3月、在来の国内油業者は手がけず、使用量は少なくとも技術的に難しい 特殊潤滑油剤・金属加工油剤の製造販売を目的として会社を創業した。
今は佐藤特殊製油の代名詞として業界で幅広く支持されている「VADEN(ヴァーデン)」も、創業当時からトレードマークとして使用しはじめた名前である。ブランドとして立ち上げることで、社内意識の向上や、より良い品質のものを常につくり出すという意識のあらわれとなった。また、その名には創業当時、油剤技術の先進国だったドイツの研究機関と協力し新たな製品を開発した経緯と、佐藤の信念に由来して名付けられたという。
Value 価値、社会的存在価値の長い有効な相対性付加価値
Arrange 有効、強靱な未来計画の樹立
Doing 公正、誠実、信用を厳守した行動
Education 学ぶこと怠らず、創造開発
Needs 使用的技術性能に満足していただける、技術、時間的、対応性
佐藤安正の5つの信念をブランド名に込めたわけである。
それから、昭和24年2月、佐藤は会社を株式会社に改組。繊維、ベアリング、自動車、エレクトロニクス、鉄道運輸、製鉄、重機械、重電など多種多様な産業のニーズに対応した独創製品を製造してきた。立ち止まることなく、佐藤は昭和35年から36年に、アメリカと欧州へ視察に旅立った。彼の眼の前で起きる事実は想像を絶するものであり、日本と海外の差を身にしみて感じる非常に重要な時間であった。帰ってきてからは日本国内でも起こりうる益々の経済発展へ向けて、潤滑油をキーワードにその発展へと貢献しようと日夜走ることとなる。
青い缶、ゴシックの文字、大きく刻まれた「VADEN」。その始まりは佐藤特殊製油の1世紀に渡って磨いてきた技術の誇りを提示する証でしかない。佐藤安正の熱い精神はその缶かんに込められ今でも続いている。
そして、これからも、きっと。
私たちは考えます。
世の中にずっと必要とされる潤滑油とはなんだろうと。
変化するニーズに応えられるように、私たちは日々技術を磨き続けます。
そして、佐藤安正より受け継がれる意志を、これからも継承していきます。
この国を支え、世界を支え、未来を生み出していくチカラを。
To Infinity and Beyond!